山本透子伝

08.12.28 日曜日

第10回王星の忘年会

こいちゃー鍋が予想以上に楽しかった分、こっちに着くのが遅れてしまった。

"凛とした覚悟"辰野まどかにブゥたられた。

いやースマンスマン。

"柔らかい頭領"佐藤孝治はきちんと時間通りに来ていて
こういう人が社長というのは信用がおける。

"タイランドプリンセス"山本透子もタイから駆けつけていた。

恒例の忘年会である。

かれこれ十年続けているハズである。

己は今年は会社の忘年会すら出席できず、忘年会ゼロだったのだが

やはりここで1を稼ぐのだった。


大学時代、王子という地に集まった仲間たち。

当時は長らくルームシェアをしていたが

今はもうほとんど会うことがない。

"伊厨紳士"山本慎弥に至ってはホント、この忘年会ごとに会っているだけだ。


今回は自分の時季も考えて、出席しない選択肢も考えた。(言い出しっぺながら)

だが、こうして出席してみると
やはり大きな気づきを得ている。


思い出の共有という力の強さを改めて痛感させられる。


コミュニティを作るのはその構成員である。

これは社会にも世界にも同じ事が言えるが。

コミュニティの価値を高めるのはメンバーの輝きであるからして

もっともっと頑張りたい。


さりげなく出てきた慎弥のパスタがメチャクチャうまい。

本当にヤバい。

家庭でこんな味が出せるとは知らない。

投稿者 多苗尚志 : 00:06
[ 辰野まどか伝千秋毅将伝黒澤世莉伝佐藤孝治伝山本透子伝山本慎弥伝 ]

05.12.29 木曜日

10時チェックアウト

気がつくと畳間に独り。

毛布が掛かっている。

テーブルには酒やつまみが散乱している。

兵どもが夢の跡。

 
日の出を見ようだとかもう一回温泉に入ろうとか言っていた言も空しい。

己だけか…。

10時チェックアウトってなんかさみしい。

“柔らかい頭領”佐藤孝治は、“時代を拓く子熊”佐藤拓紀がいるので先に電車で還る。
“マネジメント天将”千秋毅将も女性関係で先に還る。

個人個人、幅はあるものの8年程度のつきあいのある我々。

集合写真をみても昔と比べてどこか悟りを得ている。

女性陣の天真爛漫な笑顔は昔のままだが
千秋や己はもう、なんつぅか、「わかってるわかってる」っていうか。

単純にどっかーんワーイ!ではなくなっている。

昔、中国の開封府に、ある男がいた。

男は家族の1人息子であり、同時に義兄弟をもっていた。

義兄弟は気の合った者同士10人もいたものだから、
男には本当の家族よりも義兄弟の方が一緒にいて楽しかった。

男が誕生日を迎えると、家族は毎年、いつもより豪華な料理を用意してくれるがそれだけだった。

義兄弟はというと、毎年手を変え品を変え、手品をしたり、武芸を披露したり、女をはべらせたりと
男を喜ばせる。

男は自然、義兄弟たちと誕生日を迎えていた。

しかし、5年もすると義兄弟たちも誕生会を開くことが難しくなってきた。

それぞれ肉屋や役所勤めなどの仕事がある中で
毎年、前年より面白いものを用意しなければならないと思って負担が増し、
準備がかさばるようになってきたのである。

6年目には男の誕生会は開かれなくなったが、
自宅では変わらず料理が用意されていた。

ある程度まで相互理解が達すると、もはや大きな刺激よりも
とにかく集まり続けることが財産となる。

それを知っている千秋と多苗であった。

還りは魚市場まで遊びに征き、土産を買って寿司屋にいく。

(めちゃウマ)

ところどころバラバラに別れては「よいお年を」と声を掛ける。

投稿者 多苗尚志 : 11:09
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05.12.28 水曜日

一泊

伊豆のお宿に着くと佐藤孝治らが先に着いている。

ほんの3階建てなのだが、大きな広い宿で、上に下に入りくんだつくりのため自分が今何階にいるのか
分からなくなってしまうようなワンダーランド。

更に離れにあった我々の宿は部屋が4つくらいある。

こりゃすごい。

一泊で還るのはもったいない感が出てくる。

“凛とした覚悟”辰野まどかはアメリカ留学から帰省。
“タイランドプリンセス”山本透子は1年半のタイ生活から還ってきた。

みんなで食事。

食事の後は温泉に入り、そしたら酒を呑みながら一晩語り合おう。

昔と変わらず畳間に集まってみんなで呑む。
昔と変わったのは雑魚寝ではなくひとりひとつの布団があること。

人生、こうした時をいくつ過ごせるかである。

投稿者 多苗尚志 : 11:30
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