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05.06.19 日曜日

天空の日/ノード・スクラッチ

“ユビキタスマン”川井拓也から誘いがあった。

原宿で『天空の日/ノード・スクラッチ』というイベントをやるらしい。

出会うべくして出会ったと感じる出会いは 年に数回しかないものです。新しい「天空の日」は 招待するすべての人に「あの日は時空がゆがんでいた」 という印象を提供できるように、川井拓也がすべての 記憶とエピソードと言葉をたぐりながら、招待状を だし、一夜にしてなにかが発生するような夜を提供 します。私が強く惹かれている人、そしてなぜ惹かれる のかの原因を会って究明したい人、1st contactは したものの自分のパワーがないとお誘いできないなあと 再会のタイミングを逸していた人など。

これは、まったく己が主宰する-ZONE-と同じコンセプトだ。

いつもは主宰として、半ば参加者に挑戦をふっかける己だ。

この挑戦(?)を退けるわけにはいくまい。

 
だが、その一方で参加する前から己は敗北(?)を知っていた。

川井さんのイベントの作り方は知っている。

己は人を集めるとき、なにをやってるかどうかは関係ない。その人のパーソナリティとしての魅力、人間力、面白さというものに着目する。

川井さんは、なにをやってる人かということに着目する。

これは別に川井さんに限ったことではなく、人が集まって人と出会う以上、
「初めまして」から始めるなら、その人との接点として、フックとして
「ワタクシ、なにを営んでおりまして…」と語るのは当然である。

ラジオのプロデューサー、自営で頑張っている独立者、作品がだいぶ世に回っているクリエーターなど、川井さんが呼ぶ方々はみな一級のフックをもっていらっしゃる。

一方、己は自分を誰よりも魅力のある、人間力のある、面白い人間だと自認しながら、なにをやっておりましてと語る側面の面白さ、輝きを提供できない自分であることを重々承知している。

職業としてみれば己は与えられた仕事も充分にこなせない下級サラリーマンなんですから。

そして、己の面白さは誰も説明ができない。
己自身で自己紹介がまともにできないのだから。

「最近なにしてる?」と尋かれれば
「人生を楽しんでいる」というのが己に適当な答えなのだ。

己の面白さはパワーであり、オーラである。
それは言語化できない。
実際に会って、しかも相手が己を受け容れてくれる状態になければ伝わらない。

パワーだけで押せる場ならともかく、川井さんが作るちゃんとしたフックを必要とする場では己はただの道化である。

それは川井さんだって分かっているであろう。

それでも己を指名していただいたのだから、これに応えない訳にはいかない。

己は真っ正面からイベントに参加させていただき、果たして敗北した。

本当に面白い人間とは、
一級のフックを持った上でパーソナリティも素晴らしい人間ではないだろうか。
せめて何故面白いのかと説明できる言語化された存在であるべきだ。

だが己は、直感としてやはり言語化されることを避けていたい。

直感として。

 
 
場には、“ぷにぷにピノコ”中野美和
西崎修司、猪蔵さんがいた。

投稿者 多苗尚志 : 2005年6月19日 01:09編集
[ 川井拓也伝 ]

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