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07.02.03 土曜日

終わりに

ありがとう。


『今まで出会ってきた友全員に再会してありがとうと言いたい。』


初めてこう思ったのは、中学三年生の時だった。


この命題を思いつく人は結構いるのではないだろうか。


「新年会」などというのは集まって頂くための大義に過ぎず、

(昔、まったく同じ文脈で桜が散った後に大花見会をやったこともあった。)

比重は「感謝祭」にあった。

(感謝祭に「ある」と準備の途中で知った)


今も、中学三年の当時ですらも、

「出会ってきた友『全員』」に御礼など言えるはずがない。


友とはなんだ?


「現実に会って会話をしたことがある人」を友と呼ぶとしよう。


それでも今まで何人会ってきたよ?4千人は超えるだろう。


もう死んでしまったあの人も、名前も覚えてないあの人も、顔見ても思い出せないあの人も、

ケンカ別れしたあいつにも、

もう一度会って握手をして「ありがとう」と言いたいよ。


己は、あなたたちとの出会いの延長線最先端に生きているのだから。


友と死に別れたら悲しいだろう。

でも、つきあいの薄い友と今日さようならをして、そのまま死ぬまで会わなかったら?

それもまたそいつの死なのだ。


もう一度会って言葉を交わすことができることはなんてシアワセだろう。

ありがとう。


きっと実際に会う必要なんてなくて胸の中で「ありがとう」と思えばそれで充分なのかも知れない。

そもそも、自分がありがとうと言いたいからみんな集まってくれなんておこがましいにも程がある。

わかる。

わかるけど

己はこれをやってすごくよかったと思っている。

31でこれを開催できたなんて、なんて早熟だろうと思う。

人生の荷がひとつ降りたような気もしている。

いわばこれが、己の夢だったのだ。

終えた今、そう感じ、そう言える。


ありがとう。

あなたがいてくれてありがとう。

あなたに会えてありがとう。

投稿者 多苗尚志 : 2007年2月 3日 01:48編集
[ 友いる的企画 ]

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