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07.03.16 金曜日

国交正常化

“MAHY”吉田秀樹という倭[おとこ]に興味をもっている。

03年に“正統な異端者”森村隆行からの縁で初対。

以来、2年くらい己は彼に対し「よくわからない」「苦手」という意識を持っていた。


他人が「苦手」である場合、嫌悪する・対抗する・敬遠する・無視するといった
4つのアクションが考えられるが、己は「敬遠する」を選択していた。

吉田秀樹は誤解の多い倭である。

それは彼の他人に対する独特なアプローチの故である。


そのアプローチは「吉田信用手続」と呼ばれるもので、
興味をもった他人に対し、
相手を貶めたり、自分の汚い部分をみせるところから友好を始めるのだ。


薄っぺらなつきあいは要らないといわんばかり。


己としても、それは共感できる部分がある。

今、己が「遊ぼう」と声を掛けても忙しいとか言う奴が

後に、己がなにかしら成功を得た時になって、
「多苗君、呑もうよ。いやぁ、前から多苗君には興味があったんだよね」
とか言って近づいてきたら己は彼を愛せるだろうか。

そんなマンガみたいな相手はいない、と思うだろうか。

いや、形を変えて、程度を変えて、
世の中にはこんな奴らが多いというのが己の認識だ。

己そのものを好きでいて。

汚辱にまみれるアタシを好きでいて!


だが、それにしても吉田秀樹の「信用手続」は極端だ。

己はそれを敬遠する・相手にしないということで2年が経ち
1年寝かせて、ようやくこれから関係を築いていく段階である。

これは、しかし、贅沢なことかも知れない。

アラブの買い物では、ひとつの骨董品を買うのに
5回は店に通うことが必要だという。

1.2回で店の主人と関係を作り、
3.4回で品物を吟味し
5回目でやっとそれを買う。

効率・スピード重視の高度資本主義社会において、しかし
これは強烈なアンチテーゼをもって魅力を放つ。


吉田秀樹という他国と我が国の国交が今はじまる。

昨年の己の誕生日に彼が「サシ呑みチケット」をプレゼントしてくれたので
今こそそれを使う。

ぜーんぶ驕ってくれちゃうという夢のチケット。

六本木で呑む。

思えば彼と外でサシ呑みは初めてだ。

「サシ呑みチケットでお願いします!」と言ったところ

「わかった」ということで彼は最高のコースを用意してくれた。

まず、超とっておきのワインバー

そして彼がプロポーズをした場でもある
六本木のビートルズバー「ABBEY ROAD」

両方とも超最高の体験でした。

んで、終電もなくなり、渋谷の彼のいきつけの呑み屋にいって

恵比寿の彼の自宅にふたりでグデグデになって辿り着き

寝る。


なに話したか覚えてません。


いいのいいの。

ゆっくり豊潤に参りましょう。

投稿者 多苗尚志 : 2007年3月16日 10:42編集
[ 吉田秀樹伝 ]

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