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07.11.23 金曜日

『征クゼ!呵火大笑新世界』解界式3

“スープ涌きいづる泉”大木泉(いず)は困っていた。

前から決まっていた解界式に出席はするものの
新しく“まいっちんぐ”野村真知子らと九十九里浜で合宿をする予定も今日だったのだ。

お昼までの予定はみんなにお任せするとはいうものの
福島に来ちゃった。

九十九里に19時とか…可能なの?


「鈍行じゃとてもムリだが、特急に乗ればなんとか間に合うかもしれない。
 でも、19時とかはムリだねぇ。」


太田家から最寄りの駅を聞いて、
じゃあ、そこまでみんなでハイエースで送っていこう。

15分で駅まで着くという。
ダッシュで駆ける。
あと10分。
高速に乗った。

「高速に乗らないと間に合わないの!?」

運転手は“小さくてもピリリと辛い小岩”佐々木孝仁。

「ちょっと、気合入れないと…」

あと7分
5分…

車はスピードを増すが、まだ高速を降りない。


時間は過ぎた。

車は尚、高速だ。

あれれ、と不安ないずに、佐々木と“たまごさん”吉村紘一の会話が耳に入る。

「何時頃着くかな。」

「今は9時予定になってますけど、絶対8時台にもっていきます。」

カーナビの話のようだ。

「いず、新世界は仲間を見捨てないぜ。」

「福島から九十九里くらいチョロいもんですよ。」

新世界車はひた走る。

長い冒険にあっても
会話が途切れることもなく、誰かが寝てしまうこともなく


・Mr.Childrenの「everyone goes」を歌詞カードもなく全員、歌詞を覚えよう(3時間)
・DJタナエの「誰か1人は歌える合唱コンクール」
・大きい荷物席を全部つかって車酔いしながら神経衰弱
・「赤いゲーム」
 赤いものと言えば!というお題で全員で回していく。「神社の鳥居!」などと言って
 全員審議の上、アリかナシかで通していく。ナシで捕まると罰ゲーム(2時間)

己のインド話がまるっきり聞かれないのも新世界らしい。


潮の匂いがする。

九十九里が近づいてきた。

最後に一年間お疲れさまでした。

新世界で一緒にやってきたいずに対して全員から一言ずつメッセージが回る。

九十九里に降り立つ、大木泉。

見事8時「まで」にいずを九十九里に送り届けた。

みんな野村真知子と知り合いだが、敢えてここで時間を過ごさない。

晴れて大木泉は新世界から解き放たれた。

投稿者 多苗尚志 : 2007年11月23日 10:53編集
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