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08.04.18 金曜日

多苗尚志のサシ呑みクエスト82 辰野まどか

"凛とした覚悟"辰野まどかと六本木でサシ呑み。

外国人ばっかりのうっさいバーから

河岸を変えてメチャ静かなバーへつなぐ。

98年に、まどかと初めて出会った時、己は大学二年で彼女は高校生だった。
(この店は六本木にして凄く静かでいい場所だ)

彼女と世界の話をする。
(ワインとチーズはまずい)

彼女は、国連で働いたり世界各国から集まった若者に船上でリーダーシップ研修をしながら世界中を回ったりと文字通りグローバルな方だ。
(食通のまどかはなにも言わなかったが、ひとくち呑んでそれ以上呑もうとしなかった)

思えば、彼女は昔からグローバルとかボーダーレスと云うことをテーマにしていた。
彼女はそうしたテーマをもちつつ、更に「こういう三十代になりたい!」というイメージを
持って20代をガムシャラに駆けた。
彼女は自分の言葉で「崖をおりゃあああって昇り続けて(きた)」と形容した。
(己はぐびぐび呑んでいたがけしてうまいわけではなく、まずいけど液体であればなんでも口に運んでしまうのが己の習性なのだ)

そうした未来のイメージを明確にもつこととガムシャラに駆けるというマインドは
『王子コミュニティ』の文化であり
その出身である"柔らかい頭領"佐藤孝治や"クールな熱"藤沢烈、
"日本国総理大臣"佐野哲史、"復活の闘魂野郎"渡辺エイジなんかにも
顕著にみられるマインドだ。

己はそのコミュニティにあって「無成長&非生産!!」を標榜してきたわけども。
(まどかに多苗さんはワインの味が分かんないんだと思われたらどうしよう)


10年前、海外なんてキョーミねぇと言っていた己が
こうしてまどかとシンパシーをもって「世界」というトピックで杯を交わしているというのはまったくもって極上。

相手の話を受けて、次にくる自分の発話のタイミングを、「そうそう」と、はやる気持ちで待ちながらも、思考のバックグラウンドで『己はワインの味が分からないわけじゃないんだぜ?』と心理戦を交わしているのがまた熱い。


まどかは「世界にもっとノマド(≒遊牧民)的な生き方をする人が増えるとイイ」というビジョンを熱く語り
「既にノマドとして生きている多苗さんはステキだわ!」と評してくれる。

ノマドとして生きているのか、ノマドにならざるを得ないのかの線引きは己自身、非常に微妙なところなのだが。

たつのまどかという自分の名前にノマドが入っていてうれしいというまどか。

己も我こそ世界自身ですよ。

極上の呑みの相手はその存在だけで尚[とうと]い。

※辰野まどかは最高の友です。己はまどかと出会えたことを誇りに思う。

投稿者 多苗尚志 : 2008年4月18日 20:04編集
[ 辰野まどか伝エピソードからみるその人の魅力多苗尚志のサシ呑みクエスト ]

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