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09.05.19 火曜日

5月のサシ呑み 佐藤孝治~魂の置き場~

"柔らかい頭領"佐藤孝治とサシ呑み。

年初から5月にサシ呑みをしようと約束をしていて、それを果たす。

今回は佐藤孝治との出会い、12周年を記念して
12年前の出会いの日を再現してみた。

すなわち、大学の正門前で待ち合わせて、駅前の居酒屋で呑む。


あの日は、さっさんが遅れてきたが、今日は己が遅刻してしまった。

面目ない。

コースに少しアレンジが加わり、大学を一緒に見て回る。

今風の大学になってしまっていて、エスカレーターがあったりして
なんともショボい感じだ。

女の子もすごく可愛くて、なんかフツーの大学になってしまった。

まぁ別に感傷はない。

うらやましいだけだ。


その後、銭湯へ寄る。

食事の前に寄るのがオツ。

これも初めての日にはなかったコースだ。


佐藤孝治と初めて呑んだ日に入ったあの居酒屋をみつけることはできなかった。

そういえば、あの日以来、何度もこの商店街を通ったけれど
あの居酒屋に入ったこともなければ、
「そうだ、この店だ」とチェックしたこともなかった。

「注文の多い料理店」みたいにサーッと消えてしまっていた。

そんな感じがいいかも知れない。

大学も、大学までの通りも、そしてここの商店街も、
昔から変わってない部分もあるが、だいたいは変わってしまっていた。

また、根拠もなくふらふらとふたりで焼き肉屋に入る。

果たして客がたくさん入っていて、刺身のうまい店だったが
数年後にはこの店もなくなっているのではないか。

佐藤孝治と呑む。

それはやっぱり己にとって特別な相手。

12年前のイベントで、己がキョーミもないのに友人の付き添いでいったイベントで
佐藤孝治と出会い、名刺をもらい、特にキョーミもない人だったけど
電子メールがまだ当時珍しかったからメールして勢い一緒に呑んでしまったような相手。

その人と12年後の今日も呑んでいる。

佐藤孝治の言葉は丸っこくてずしりと重い鉄鉄とした黒い砲丸よりふたまわりほど大きい鉄球のようなイメージがある。

ずしりと己の魂に語りかけてきてくれる時がある。

しかし、今日思ったことはやはり「言葉などいらない」

べらべらと時間いっぱいしゃべった気がするが
なにをしゃべったか覚えていない。

というか、しゃべっている時から既に「ああ、これは覚えないな」と思っていた。


もっと大切な感覚がそこにはあったから。

大学を一緒に回っている時も
銭湯に一緒に入っている時も
今こうして一緒に呑んでいる時も

とにかく

落ち着く。

この人と一緒にいると落ち着く。

魂の置き場があるという感じがする。


なんなのだろう。

なぜなのだろう。

この人がすごいのか、この人との関係がすごいのか。

もう、オールOKなんです。


こんなに贅沢な時間はない。

人生で、こんなに贅沢な時間が何回あるだろう。


投稿者 多苗尚志 : 2009年5月19日 20:18編集
[ 佐藤孝治伝 ]

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