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05.12.07 水曜日

不変

1時に1階上の丸山晶太郎宅へあがる。

うちとは対照的に家具やレイアウトがまるで変わっていなかった。

その不変は1年前どころの話ではない。

己が頻繁に通っていた10年前くらいから変わっていない。

ここでこのテレビでゲーム大会をしたこと。

食事をしたこと。

様々な思い出が蘇る。

時の止まった部屋。

細かいところでは置いてある本が変わっていたり、
時が止まってるなんて家主にとっては面白くないかもしれないが
己はとてもうれしかった。

「仕事はどうよ?」とか
「家族はどうよ?」とか
当たり障りのないところから会話を始める。

社会に出てみれば1個や2個、あるいは5個の歳の差でさえ
気にしない時があるが、
お互い小さい時から知っている者同士では
1個差はとても大きい。

社会に出て、自分が出会う者、仲良くなる者というのは
興味だとかマインドだとかの心理的距離感が近いと思う。

丸山晶太郎とは地縁的距離感の近さから結びついている。

地縁的距離感には、ヤクザと政治家が友人でいられるような強さがある。

彼は今、貿易商社で働いていて彼が語るビジネス的なことは
己にはよくわからん。

己は、自分のやっているインチキイベント会社の話やボランティア活動の話を語るが
どこまで伝わっているのか手応えがつかめない。

しかし不思議と、最後の最後、結局、価値観として持っている
「人を大切にする気持ち」が、共通していることが非常に気持ちよかった。

20年以上のつきあいの中、互いにまるで違う道を通ってきて同じポイントで再会する。

それは非常に気持ちよいことだった。


投稿者 多苗尚志 : 2005年12月 7日 15:02編集
[ 丸山晶太郎伝 ]

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