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06.05.25 木曜日

母親と居酒屋

“パタパタママ”多苗和子とクラシックを聴いた後、どこかで飯を喰おうということになった。

はじめは食べないつもりでいたのでまるで店の見当がつかず
母親の好みを考えたり、「あんた、いつも食べてるの?」と心配させてもいけないので
難儀した。

池袋。

グルグルと探して回ったのだが特にいいところがみつからない。

更に、我が母は体力がなくすぐ不満をもらすので早くみつけなければならない。

やむを得ず、テキトーな居酒屋に入ると案の定、これがチェーンではないというだけで平々凡々な
店だった。

もうお通しからして合成着色料まるだしで「アチャー」という感じなのだ。

五品くらい飯を頼んで、酒を何杯か呑む。

母親は箸をつけるもののどれも最後まで食べることが出来ない。

1時間くらいふたりで五千円。

己としてはうまくもなく、まずくもなくまぁこんなもんだろと思っていたが
母親としては衝撃だったみたいで
「これで五千円!?」と憤っていた。

そりゃそーだよなー。

母親が残り物でチャチャッと作った方が断然うまいもの。

どうもうまい店がない。

効率を高めたようで、そうでもないし、安くなるかというとそうでもない。
腹も膨れてはいない。接客態度だってなんもいいことはない。

これなら、ひとり2千円くらいでしっかりした料理を食べて酒を一杯呑むくらいの方が
五千円としてよっぽど価値がある。

母の視点を通して改めて痛感。

かあさん、すまない。


投稿者 多苗尚志 : 2006年5月25日 01:11編集
[ 多苗和子伝 ]

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