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- 多苗尚志のサシ呑みクエスト80 小林篤
08.03.22 土曜日
多苗尚志のサシ呑みクエスト80 小林篤
背の高い倭だった。
竹を割ったようなサッパリとした性格で
全てを許すような笑い声を持っていた。
国際的な視野を持った上で着物が似合う
まさに京都を代表するにふさわしい倭だった。
"京倭"小林篤とサシ呑み。
奴がマレーシアに赴任してから5年になる。
己が馬国の奴の家を訪ねたこともあったし、
奴が正月休みなどで帰国した際は「京都なら近い」と言って実家を訪ねた。
己がベトナムに移ったことで相当近くなったと思ったのだが
飛行機の便などを考えると「微妙に遠い」のであった。
今回、篤からお誘いがあった。
「3月中にサシで呑もう」
ベトナムかマレーシアでなんとか会えればと思っていたが時間斬れ!
己はもう帰国するぞ。
3月は諦めよう
だが、そこはさすがのマジックで奴もタイミング良くたまたま帰国
「いいえ譲りません」
と、強引にもってくる。
魅せられたわ。
"快男児"村上あらし新居近く神楽坂のバーでサす。
(サシ呑みの間別個に待っていてくれるあらしとオーちゃんの"粋"がまた熱い)
世界と宇宙について語る。
今回、己はなぜこいつが好きなのかについてまた答えを与えられた呑みだった。
己が最近ようやくみつけた世界の解釈を語り終わると
あつしは「う~ん、正しいよ。それいいわ。ひさしやっぱスゴイな。どうやって考えたん?」
と言われ
それはお前、経験と知識と直感を活かして辿り着いたんだよ。
と答えてみてハッと気づく。
あれ?
お前さん、言葉にはできないものの、既に行動として出来てるよね?
「あ、そう?」
なんのことはない。
己はああだこうだと考えてやっと篤に同調したに過ぎなかった。
そこにはなんの悔しさも優越もない。
ただ、店に迷惑に響き渡るふたつの笑い声とうまいラム酒があるだけ。
投稿者 多苗尚志 : 2008年3月22日 12:11編集
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