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08.04.25 金曜日

Maジで

“MAHY”吉田秀樹と渋谷のバーで呑む。

金曜の渋谷で、9時くらいだったのだが、どこにも入れず敗退を余儀なくされていたのだが
以前、渋谷在住の“若社長”森村泰明に教えてもらったバーに来たところ
客が誰もいなかった。

誰もいないって熱いね!

お陰で極上のサシ呑み空間となった。

しかも、3時間くらいずっとふたりだけ。

お得気分である。

当然、有線は入っているので吉田秀樹がラブホテルで学んだという
番号をかけると我々の好きなビートルズがエンドレス。

ビートルズバーのいっちょあがりだ。

つくづく吉田秀樹という侠[おとこ]は本物だと思った。

MaジでAついHiデキYoシダだ。


呑んでいて面白い。

面白いと云うに、話が面白いとかそんなことではない。

実際、彼の話は面白いのだが、では彼の話の面白さはなにかというと
ギャグが面白いとかプレゼンテーションの仕方が面白いとか
そんなことではなく
彼そのものが

生きている彼自身が面白い。

気持ちの悪い比喩だが、彼は己の前で裸になる。

失敗も成功もすべて晒してくる。

相手が、己が、心を閉じていても関係ない。
まず、自分からガッサリ開いてくる。

彼は自分の足りない部分もよく分かっている。

「そうなんだよね。そこは俺も痛いところなんだ。」
と焼酎を傾けながら苦笑いをする絵は、
なんとも味わい深いワンカットとして心に焼き付く。


吉田秀樹は頑固だ。
同時にして彼はとても謙虚だ。

吉田秀樹は思いやりがない。
同時にして彼はほろ苦い愛を胸に溜めている。

吉田秀樹は失礼で不躾だ。
同時にして彼はリアルで嫌われることを恐れない。

吉田秀樹は浅はかで軽率だ。
同時にして彼は誰も気づかないところに細心の注意を寄せている。

吉田秀樹はブサイクだ。
同時にして彼は味わい深く美しくカッコイイ。

こんな侠との呑みは今日も最高だった。

気もそぞろであまり呑む姿勢のできていなかった己を
無理矢理カウンターに引きずり立たせてくれる力強さをもって。


ハッキリ言って今となってはあんまりなにを語ったか覚えていない。

だが、今も確かに、心を交わしたという記憶と歴史がここに残っているのだ。


※吉田秀樹は最高の友です。己は秀さんと出会えたことを誇りに思う。

投稿者 多苗尚志 : 2008年4月25日 17:56編集
[ 吉田秀樹伝エピソードからみるその人の魅力 ]

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