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09.03.28 土曜日

揃う揃う

久しぶりに自宅への帰路につく。

長期間ホバーしたものの、かといって寝ていないわけではないので
疲れてはいない。

自宅へと流れこむ通勤電車にぽっかりと乗り込む。

あいまいな時間に紛れ込んだため、ラッシュに巻き込まれるわけでもなく
ゆらゆらと、立ち乗る。

己が吊革を掴むその眼下で、会社員がすわり、目をつむって眠っている。

2週間ぶりくらいに自宅に帰る己と毎日、帰っているこの方が
同じ電車に乗り合わせ、同じ方向に向かう。
その絵が、羽毛ほどの違和感も持たず平然と成り立っている。

いや、しかし、この方が毎日この電車に乗っているなどと
なぜ断定できよう。

その実、この方のほうこそアフガニスタンの傭兵戦から何年ぶりかに
帰国したばかりかもしれない。

電話が鳴る。

"巧速の自由人"清水宣晶からだ。

「いや、ちょいと車でドライブしてたけぇ、なにやってんのかな、と。
 どっか、遊びにいくかな、と。」

どんだけドンピシャなのかね、君は。

今、用賀にいるという。

今、己は流れが分かっている。

この自宅に帰ろうとした流れは止めちゃいけねぇ。

兆しは読まなくっちゃいけねぇ。

「柏に来るのはどうだい。つぅか、来れなければ遊べない」

そう言うと、彼、またやる気出しちゃう人だから来ちゃうわけ。

んで、己も彼に会うまでにまたひとつ浮かんじゃって、
"小さくてもピリリと辛い小岩"佐々木孝仁なんて掴まえちゃうわけ。

清水の人と佐々木、襲っちゃうの。

投稿者 多苗尚志 : 2009年3月28日 18:11編集
[ 佐々木孝仁伝清水宣晶伝 ]

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