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06.04.30 日曜日

七年後の気合血族

99年に“覚醒医師”土方靖浩、“受切怠惰”佐藤吉行、“釈迦力小僧”岩下均と『気合血族』を結び、ありとあらゆる気合活動を共にしてきた。

全国をヒッチハイクで回った。
全国の噴水を制覇した。
救急車でも運ばれた。
警察にも捕まった。

人にギリギリ迷惑をかけず、驚嘆を与え続けた。

下らないかもしれないが最強だった。

己たちに不可能はなかった。

パワーにはちきれんばかりだったことは間違いなかった。

 
あの時、我々が結んだ絆は揺るぎないものに思われたが、七年後の今はバラバラである。

いや、しかし、己はわかっていたのだ。

親友、恋人、夫婦…

どんなに強い結びつきでも
人との関係におけるその「契約形態」に甘んじていては、いつか破綻が訪れる。

破綻ではなくとも柔らかい風化を迎える。

「オレたち親友だよね。」
「私たちつきあってるんだよね。」という確認のなんと空しいことか。

今はまだ会う時ではなかった。

土方と吉行と均の3人は名古屋で会うという。
そんなところに自分が征くはずもない。

しかし、運命が呼び合わせる。

己の祖母がそろそろ危ないというので滋賀まで向かう用事ができたのだ。


1年半ぶりに再会した4人。

己からみると、非常に乾いたトゲトゲしい関係となっていた。

 
己はまだ許せない。

許せないということは弱さだ。

この弱さと気長につきあってみようと思う。


投稿者 多苗尚志 : 2006年4月30日 12:44編集
[ 岩下均伝佐藤吉行伝土方靖浩伝 ]

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