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06.05.26 金曜日

自由への格闘祭

男子説明不要に有名なゲームに「ストリートファイター2」というゲームがある。

三人ともやり手なので決着をつけようという話になる。

すなわち己(リュウ)と“スピードの哲人”清水宣晶(バルログ)、“太陽王子”岩下均(ザンギエフ)でだ。

麻雀とかボーリングとかゴルフとかって結構人口もあるし、うまい人もいると思うんだけど

意外とみんなゲーム下手だよね。

己がキチなだけなのか。

全然そんなつもりないんだけど。

他に「スト2」得意な己の友人っているの?

名乗り上げてくれ。

格闘祭というだけあって、鉄拳やバーチャ、CVSSとか入り乱れてるんですがね、

三人の実力のバランスで考えるとスト2が一番熱くなってしまうんですな。

とりあえず合計で百戦やりましたよ。五時間かかった。

均が一番強いハズなんだけど、久しぶりに闘ったら弱体化してましたねぇカレ。

女の子にも分かりやすくなにが面白いのか説明すると
まず上段と下段にやられ判定があるわけ。
しゃがんでると上段はガードできなくて、立ってると下段はガードできない。
ガードしてても投げはガードできない。
相手の攻撃を受け付けない無敵の時間のある技もある。(出しにくい)
で、それを読み合うわけだよ瞬時に。
そのこうAを読んでBだからCでいったけどそれも読まれてDされちゃったみたいな。

あれ?わかんない?

あ、そう。

ゲームってさ、流れが見えるよね。
あ、こいつ今押されてるな、己押されてるなってのが分かるわけ。

そこで浮つかないで逆に落ち着いて流れを取り戻すわけ。

人生の極意と一緒だよコレ。

あれ?わかんない?

はぁ。

最近ね、みんなに分かる文章を書こうと努力してるよ。

でも、言った先からつい、興奮して書いちゃうよ。

あ。結局、優勝は己だから。

 
じゃあ、最後に晶が残したホント分かる奴じゃないと分からない手記を勝手に記載するね。

コピーライトby清水宣晶なんだけどさ。

著作権とか引用のルールとか丸無視だから実際。

このサイト、筆者の性格の暴挙の部分がモロに出ますから。ええ。

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”人類として初めて世界遺産に登録された男”多苗尚志と、
”太陽王子”岩下均と、死闘を繰り広げていた時のこと。

100戦中90戦以上を終え、既に優勝賞金3,000円を
手にすることが確実なものとなっていた多苗尚志が
余裕の表情で非情なリクエストを突きつけた。

「均くん、君はあれなんじゃないか?一度くらい
ファイナルアトミックバスターで相手にとどめをささないと、
全国の子供たちに笑われるんじゃないか?」

既に左手の親指が痙攣するぐらいの疲労困憊の状況に
あった水晶堂(晶)と太陽王子は、その挑発に戦慄した。
『ただでさえ難易度の高いスクリューパイルドライバーを
スーパーコンボで決めて、しかも、そのタイミングで
と ど め を さ す ?』

実力的に拮抗状態にある2人が、そんな技を相手に
かけさせる隙をお互いに与えるはずもなく、
泥沼の消耗戦の様相を見せつつ、死闘は続く。

「ダメだ、もう親指が限界だ。交代してくれ尚志」
「オレのことはいいから(優勝は決まってるから)、
君たちで存分に闘ってくれ」

眠気で薄れゆく意識の中、集中力を研ぎ澄ませることで、
スーパーコンボが試合の中で次第に発動するように
なってきた。

「ただのスーパーコンボじゃダメだ。。。
これで息の根を止めなくちゃ、課題は達成出来ない」

敵の体力ゲージがなくなる寸前のタイミングを見計らって
スーパーコンボを果敢に仕掛ける。
もう何度目のトライかわからない。

そんな時、絶妙のタイミングで必殺のスーパーコンボが
バルログをとらえた。明滅を繰り返しながらザンギエフが
上空へと旋回し、思い切り地面にたたきつけてとどめをさす。

満面の笑みとともにガッツポーズがあがった。
「これでやっと寝られる!!」

「・・・・・いや、1試合中、全ラウンドを
スーパーコンボで終わらせないと、勝利とは
言えないんじゃないか?」

熱気と興奮で沸きあがっていた空気は
その一言で一瞬にして凍りついたが、
ここでその無謀に過ぎる挑戦を受けないということは、
これまでの死闘すべてを否定することになる。

わずかなためらいの後、
男達は「よっしゃ!」と応じる。
窓の外の空は既にうっすらと明け始めている。

いうことをきかなくなった両指を気力で動かし、
相手のわずかな間隙を突いて、スーパーコンボを仕掛ける。
再び、ザンギエフががっちりとバルログをホールドし、
完璧な回転速度と入射角でリングへと叩きつける。
まずは1ラウンド。

2ラウンド目、反撃に転じたバルログは、
空中を縦横に飛び回り敵を翻弄しつつ、少しずつ
敵にダメージを与えていく。ぎりぎりまで体力を奪った直後、
バルログはザンギエフの巨体を持ち上げ、踊るように舞った。
1回、2回、3回。ローリングイズナドロップで、
逆襲のスーパーコンボによるとどめをさす。

1勝1敗でついに迎えた最終ラウンド。
すべてはここで決まる。

お互い、残された集中力をこの1戦に注ぎ込む。
相手に勝ちを譲るような真似は決してすることがない2人。
わずかなミスが命取りとなることを知っている。

両者の体力ゲージが限界まで下がった後、
一触即発のにらみあいが続く。
静寂の均衡を破ったのはザンギエフだった。

おもむろに相手の懐に飛び込み、逃げる間も与えず
バルログを引き寄せ、その腕の中に捕らえ、
空高く跳ね上がる。
スローモーションで落下して地面へと到達した刹那、
大きな火花が炸裂し、ファイナルアトミックバスターは
その完全な姿を我々に見せつけた。


(引用者註:こげな感じ)

ついに奇跡は起こった。
3ラウンドすべて、スーパーコンボによるノックアウト。
その信じがたい美しさにしばし声を失った後、
圧倒的な興奮の中、思わず全員が叫んだ。
「すげぇ!!!!スゲエよ!!!!!」

体力の限り闘った我々は、堅い握手を交わした後、
将来の再戦を誓い合い、倒れこむようにして
心地よい眠りについた。

あの非情な鬼軍曹の、あり得ない挑発がなければ、
この達成感もまた得られなかったであろう。
限界への挑戦が、人を更なる高みへと導くことを
あの夜、我々は知ったのだった。


■事態の本質から離れたステキな発見
→非情な上司の部下になったら、絶好の成長の機会。

投稿者 多苗尚志 : 2006年5月26日 00:30編集
[ 岩下均伝清水宣晶伝 ]

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