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07.08.03 金曜日

多苗尚志のサシ呑みクエスト53 岩崎久美

その女とは5年前に知り合った。

自信のない女だった。

「私はダメだから。私はダメだから。」

世の中に弱者と強者がいるとするならば
その決め手は自分で自分をどう思うかにかかっているのではないか。

その意味で彼女は弱者であった。

己からは彼女を弱者だと思ったことはない。
ただ自分で自分は弱者だからと言ってきかないものだから

「はぁ、そうなんですか。」としてきた。


5年のつきあいにして初めて彼女とサシで呑む。

"コンプレックスを太陽に変えるひまわり"岩崎久美とだ。

彼女は"夢プロデューサー"和田清かと共に有限会社私には夢があるを経営している。

5年前、まさにこれから起業をせんという和田にくっついていき
以来、和田から仲間からお客様から数々のダメ出しを喰らいながらここまでやってきた。

彼女には自分はダメなんだという前提と
ダメ出しはすべて正面から受け止めるという姿勢があった。

いつしか彼女は輝きをみせて、自分の言葉をつむぐようになっていった。


初めてのサシ語り。

存分に岩崎久美という人を魅せてもらった。

すごい、と思った。

彼女の話は、これまでの失敗と経験と対策の宝庫。

そして更にすごいと思ったのは
彼女は、私には夢があるの社長に就任している今も尚

「私はダメだから」

と言い続ける。

い、一貫している...。


成功者と呼ばれる人間たちは「謙虚」を目指すという。

だが、ふとした拍子に私が、私がと我が出てきて
「いやぁ、まだまだですな」などとのたまう。


岩崎久美は!

謙虚を目指すなんて話自体がお笑いかのようだ。

最初ッから謙虚なんですから。

彼女の場合、謙虚なんて、言葉自体浮いていて意味がないかもしれず、
だが、しかし彼女こそが謙虚の意味じゃないか。

痛快ですらある。

己は彼女をみていて「ロードオブザリング」を思い出した。

伝説の魔法使いや、弓の巧いエルフや、力強い剣士といった英雄たちがひしめく中
世界を滅ぼす魔力を秘めた指輪を手にすることができるのは

ただの人間よりも弱いとされる小さなホビット。

彼女はそれだ。(ホビットなの!?)

敬愛すべき"弱者のカリスマ"


彼女は、己には絶対真似できない方法論で人生を渡っている。

この女がスゴい


※岩崎久美は最高の友です。

投稿者 多苗尚志 : 2007年8月 3日 04:19編集
[ 岩崎久美伝出世魚の如くあだ名の変わった友たちエピソードからみるその人の魅力多苗尚志のサシ呑みクエスト ]

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