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07.12.22 土曜日

脳内遊戯

実家に還ってもろもろ報告をする。

オール事後報告だった以前の己からは考えられない成長ぶりだ、と自己満足する。

(充分、事後報告だとの親の話。)

まぁ、今回は事が事だけに。

いや、結婚とかじゃないですよ。


多苗茂和と“パタパタママ”多苗和子とガッチリ話し合ってみて感じたのだが、
これはどうも、脳内会議の実写版だと思った。

よくマンガや舞台の表現などで
自分の悪い心と良心が闘ったりするものがあるが

これはまさにそれ、
己がなにかを新しく始めるということに際し
イケイケの自分と慎重派の自分が闘うみたいな感じ。

己自身がイケイケの己、両親ふたりが慎重派の己という図だ。

両親が他人だと思えない。

そりゃ血縁関係だからそうだろ、とおっしゃるかもしれないがそういうことではない。

むしろ己は血縁関係などどーでもいいタイプだ。

主体と客体の差が非常にあいまいだということだ。

両親という他人が自分であるように思える。


■出来事
両親のパソコンは、己がコストパフォーマンスをよく考えてthinkpadの中古を買ってあげた。
(いや、金は親のなんだけど)
定年退職した親父さんは毎日することがないのでパソコンの本を見ては
パソコンをごちゃごちゃいじっていたらしい。
システムからいじっていたらしい。

ある日、和子さんから電話が掛かってきて
「ひーちゃん、電源が入らなくなったわァ」と言う。

電源が入らないってなんだよ、意味不明だなぁとずっと思っていた。

どうせバッテリーが外れてるとかそういうことじゃないかと思っていた。


今回、実家に還ってみて哀れなthinkpadちゃんを見たところ
ホントに電源が入らないのだ。

ACアダプタもつながってるのに、電源ボタンを押しても電源が入らない。

電源ボタンを押すたびにキュッ、キュィ、ニュとか変な音がするのだが
モニタになにも映らないとか言う前にまず、ハードディスクが動いてる気配もない。
ランプもつかない。

ホントに電気が通らないのだ。

パソコン歴は10年以上の己だがこんな症状は初めてみる。

「だから、(電源)入んないのよ。パパが無茶するから…」

この母親の語りで己はあることを思い出すことになる。

「無茶しちゃダメよ、パソコンちゃんがかわいそうよって言ってるのに…。

 電源ボタン押すとキュッ、キュッって泣くでしょ?

 あれはパソコンちゃんが泣いてるのよって…。

 『ボクもっと生きたかったよー』って」

多苗和子がこう語ると、己は目に涙が浮かんできた。

ヤバイ!

そうだ、この人、昔から物の気持ちを語らせたら天下一品だった。

忘れていたその奇才に危うく泣かされるところだった。


今では新しくダイナブックが机に鎮座ましましている。

(OSがVISTAでナマイキなと思ったが…)

(「新品はキレイでイイワー。中古は不安」などと嫌味を言われたが…)

投稿者 多苗尚志 : 2007年12月22日 22:20編集
[ 多苗和子伝多苗茂和伝 ]

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